「じょんだ」ってどういう意味?ネガティブな表現5つと程度を表す表現5つ(山形弁の基本表現)
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※お釜(おかま)です。山形と宮城の県境にある「蔵王」にあります。
ちなみにのぐちょは男です(たぶん)
一週間も更新できてませんでした〜(>_<)
最近ちょっと疲弊気味、ネイティブ・ヤマガタン
のぐちょ(@yuukinogutyo)です!
前回は山形弁の基本会話の一部ばご紹介したっけよ。
すこだまブクマもらって嬉しいっけやぁ♪
今回はその第2弾!基本会話でいっつも使う表現ば書いでいぐがな〜ど思います(^_^)
今回はちっとレベルアップするげんと、付いできてけろな〜♪
訳
前回は山形弁の基本会話の一部をご紹介しました。
たくさんブクマいただいて嬉しかったです♪
今回はその第2弾!基本会話でいつも使う表現を書いていこうかと思います(^_^)
今回はちょっとレベルアップしますが、付いてきてくださいね〜♪
ネガティブなことを話すときの表現5選
ネイティブ・ヤマガタンも人間です←
生きていればネガティブなことの一つや二つや三つや四つ言うときだってあります。
そういった表現はどんなのがあるのか?
一部をご紹介します(o^ω^o)
1.「〜だけど」→「〜だげんと」
これの頻度はかなりのものだと思います!
「会いに行きたいんだけど…」→「会いに行ぐだいんだげんと…」
「面白かったんだけど」→「おもしゃいっけんだげんと」
※ちなみに「面白い」は「おもしゃい」と言います♪
2.「いやだ」→「やんだ」
これもかなり使います。
(例)
A「これやって〜」B「やだ」→A「これやってけろ〜」B「やんだ」
A「やってよ」B「やだよ」→A「やってず」B「やんだず」
「もう嫌になる」→「もうやんだぐなる」
「もう嫌になったよ〜」→「もうやんだぐなったは〜」
「あの人嫌だよね〜」→「あの人やんだずね〜」
3.「知らない」→「しゃね」
これもちょいちょい使います。
A「これ知ってる?」B「知らない」→A「これ知ってだが?」B「しゃね」
「それは知らなかった〜」→「それはしゃねっけ〜」
ニュアンスとしては、「しゃね」だけだとかなり冷たくて突き放した表現です。
「知らね〜よ!」くらい。
これに強調の「ず」を付けたら最後。。
「しゃねず!」これは「知らねえって言ってんだろ!」くらいのニュアンスです。
イライラしたときしか使いません。
「しゃねよ〜」だと「知らないよ〜」くらいになるので柔らかい感じになります。
他にも「しゃねな〜」と「知らないなぁ」など変えたり。
4.「疲れた」→「こわい」
仕事や勉強、長旅などで疲れたときによく使います。
「あ〜疲れた」→「あ〜こわい」
「疲れて動きたくないや」→「こわくて動ぐだぐないは〜」
これ、他の県では「固い」という意味のところもあるようですが、山形弁では「固い」というのは普通に「かでぇなぁ(固いなぁ)」と言うくらいです。
5.「怒る」→「ごしゃぐ」
腹が立ったときによく使うので頻出です(^_^)
「怒るよ」→「ごしゃぐよ」
「怒られた」→「ごしゃがっだ」
「なんで怒られるの?」→「なしてごしゃがれるの?」
「イライラする」→「ごしゃげる」
イライラするってのは「ごしゃげる」でもいいのですが、主に僕らより上の世代の方が使っているイメージです。
「この前○○って言わっでごしゃげできたっけ〜」
訳:この前○○って言われてイライラしたよ〜
僕ら世代より下は、普通に「イライラ」という単語と「ず」という強調を組み合わせて使ってる気がします。
「この前○○って言わっでイライラしたっけず〜」
「あいずほんってんイライラすっずね〜」
訳:あいつ本当にイライラするよね〜
※ちなみに、「本当に」は「ほんてん」と言います。
「本当に嫌」→「ほんてんやんだ」
「ほんっとうに嫌」→「ほんってんやんだ」
プイッ
※「しゃね!(知らない!)」のイメージ
かわええのう(●´∀`●)
「どれくらい」という程度を表す表現5選
普段生活しているなかで「どれくらい」という程度や分量を表す言葉は
皆さんもよく使うと思います。
となれば、その表現も知っていれば格段に山形弁が聞き取れるようになります(*´∀`*)
1.「多い」→「うがい」
うがいって喉をガラガラやる風邪対策の「うがい」ではないです(・∀・)
量が多い時に使います。
「ご飯多いね」→「ご飯うがいね」
「水が多すぎたから味が薄いね」→「水うがいっけがら味が薄いずね」
「多くてもう食べられないよ」→「うがくてもうかんねは〜」
※前回の復習です(笑)
「かんねは〜」は「食べられないよ〜」です♪
2.「たくさん」→「すこだま」
これも「多い」という意味を表すものです。
「たくさん食べた」→「すこだま食った」
「時間はたくさんある」→「時間はすこだまある」
「うがい」と「すこだま」のニュアンスの違いは大してなく、無意識に使い分けています。
強いて言うならば「うがい」は自分が想像したものより多い、規定のものより多いというニュアンスの時使う。かな
「すこだま」は、はっきり計測できないけど、でも多いというニュアンスの時に使います。だから「すこだま」の方が範囲が広い。
思ってたより多かったな→「うがい」
とりあえず多い→「すこだま」
(例)
思ったよりうがいっけな(思ったより多かったな)
昨日はすこだま酒飲んだ(昨日はたくさん酒飲んだな)
3.「ちょうどいい」→「やんばい」
ならば丁度いいという表現は?というと「やんばい」です♪
よく「いい塩梅(あんばい)だ」と標準語でも言います。
それが訛って「やんばい」になったと考えられます。
「湯加減どうだ?」「やんばいだ〜」
「味付け濃くね」「やんばいだよ」
「味やんばいだが?」「やんばいだよ〜」など
でもこれも僕らの世代より下はあまり使わなくなってきた印象です。
「ちょうどいい」とか普通に言います。
「ちょうどいいよね?」と同意を求めたりするときに「ちょうどいいずね?」と言うくらい(^_^;A
まぁ標準語の「いい塩梅」って表現自体使わなくなってきてますから、時代の流れなんでしょうかね〜
※湯加減やんばいだ〜(イメージ図)
4.「上手」→「じょんだ」
これは文脈から察すれば分かるものですが、いきなり言われると「え?」ってなるので念のため。。
「上手だね〜」→「じょんだね〜」
「彼サッカー上手なんだって」→「彼サッカーじょんだんだど」
下手だねというのは「下手だずね」「下手(へだ)くそだね」が一般的です。
でも直接的に「下手」と言わず「上手じゃない」というときは「うまぐないずね」と言います。
「そんなに上手じゃないね」→「ほっだいうまぐないずね」
※ちなみに「そんなに」は「ほっだい」と言います(*'-'*)
「そんなに美味しいの?」→「ほっだい美味いの?」
「そんなに面白い映画でもなかった」→「ほだいおもしゃい映画でもないっけ」
※「面白い」は「おもしゃい」と言います(o^ω^o)
5.「どれくらい?」→「どだい?」
上記4つは程度を答えるときの表現ですが、そもそも
質問が理解できなければ答えようがありません(・ω・ ;)
ここではよく使う質問をご紹介!
「どれくらいあるの?」→「どだいあんだ?」
「どれくらいあるか分からない」→「どだいあんだが分がんね」
「多かった?」→「うがいっけ?」
「たくさんあったでしょ?」→「すこだまあっけべ?」
「どれくらい上手なの?」→「どだいじょんだの?」
もしかしたら山形の女子会では
A「彼氏えっちじょんだの?」
B「ううん、下手くそだ〜」「んだげんと、すこだますっからいいの〜」
って会話がされてるかもしれないですね( ;´Д`)ごにょごにょ
まとめ
今回は山形弁のなかでもネガティブな表現と「程度」を表す言葉を一部ご紹介しました(^_^)
今回の記事を書いていて思ったのは、山形でも世代が若くなるにつれて方言が薄まっていってるということです。
ネットもテレビもなかった時代は、地域のコミュニティだけだったので言葉の訛り具合も、ある程度のレベルを維持してたんだと思います。
でも今はネットやテレビ、交通手段も発達して地域コミュニティ外に簡単に行けるようになりました。
関西や九州出身の方、関東の方なども山形にたくさんいるし、言葉として標準語がどんどん認知されてきたので、訛りが薄まるのは当然の流れかな〜と感じましたヾ(´・ω・`)
僕は年に2回、山形に帰省してますが、お年寄りの方言を聞き取れないときもあります。
自分の”Yamagata ear(山形耳)”が衰えてきていることを感じます(´・ω・`)ショボーン
今後も山形弁や山形自体についてご紹介していこうと思います♪
んだらね〜♪
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