ペン先の神様が開発した、あの長刀研ぎ万年筆が新デザインで販売再開!それでもなぜあえて旧モデルを買ったのか
現代の名工”長原宜義”が開発した、あの長刀研ぎ万年筆が販売再開!
のぐちょ(@yuukinogutyo)です。
2011年に引退、2015年に逝去された、ペン先の神様と呼ばれた長原宜義さん。
ペン先の神様 現代の名工 長原宣義 引退 | セーラー万年筆 |公式ウェブサイト
今回は、購入したセーラー万年筆の特殊ペン先「長刀研ぎ」をご紹介すると共に、
新デザインで販売再開したのに、なぜあえて旧モデルを買ったのか、
その辺も書いていこうかと思います♪
そもそも「長刀(なぎなた)研ぎ」って何?
ペン先の先端に通常のペンポイントより大きいペンポイントをつけ、
長刀の刃型のように長く、角度を滑らかに研ぎ出して仕上げています。
それにより、日本の文字をより美しく書くことができ、
最も漢字に適しているといわれております。
さらに、筆圧をかけない人もすべるように滑らかな書き心地を実感できる「ペン先」です。
こんな感じで、
滑らかに書きたい!気持ちよく書きたい!
せっかく書くなら少しでもキレイに書きたい!という要望に応えるかのようなペン先なんですね
まあその実証は置いておくとして・・・
セーラー万年筆の中で、通常のペン先と違うため「特殊ペン先」なんて呼ばれていたりします。
特殊で供給量がそこまで多くないにも関わらず、需要が急拡大したため
2015年から段階的に生産を休止していました。
特殊ペン先が販売再開!
そんな特殊ペン先が、10月5日(金)に販売再開されたという情報が!!
うおおおお!!
長刀研ぎだけでも貴重なのに、クロスポイントやコンコルドまで!!(鼻息)
ということで、名古屋松坂屋に実際に見に行ってみました!
長刀研ぎ。
早くもシルバーの中細が売れていました!さすが早い!
これまでずっと生産中止になっていたThe ・特殊ペン先たち!
まさか生で見られる日が来ようとは…
しかしクロスミュージックは早くも売れていました!早い!
欲しい方はお早めに!
取扱店一覧はこちら
オリジナルペン先万年筆 お取扱店一覧 | セーラー万年筆 |公式ウェブサイト
ペン先もキャップリングもデザインが新しくなり、心機一転!
さ〜てお値段は??
・・・
━!!!!━
倍!!??
いやいやセーラー万年筆さん、倍額はヤバいっす…
少々値上げは覚悟していましたが、倍額は想定外でした
じゃあどうする?
そこで考えられる選択肢は
・頑張って新モデルを買う
・旧モデルを買う(まだ在庫あれば)
の2つです(買わないという選択肢は無い←)
判断基準は「書き心地」「値段」「デザイン」「希少性」の4点。
*書き心地(ペン先)
新旧モデルで正直大きな差を感じませんでした。
ペン自体のボディバランスを改善しているからか、書きやすさは向上していましたが!
*値段
言わずもがな。旧モデルは新モデルの半額。
価格面では旧モデルの方が圧倒的に優位
*デザイン(ペン先や軸の色など)
今回の新作、万年筆の軸色は「黒のみ」です。
ペン先もシンプルなものに変更になりました。
ゴールドもきらきらまぶしかった旧モデルに対し、新モデルはペン先は落ち着いたピンクゴールドっぽいものになっています。
セーラー万年筆の黒は1本持っているため、出来れば別の色がいい。
ペン先デザインも新モデルより旧モデルのが好き
(旧モデルのペン先。装飾が美しい…)
(新モデルのペン先たち。シンプルがウリだが、個人的な好みではもっと装飾欲しい)
軸も黒ではない色がほしい。(旧モデルにはマルン色がある)
(旧モデルの軸色にはマルン色がある。新モデルは黒のみ)
*希少性
旧モデルは今後生産されなくなります。
ということは、将来いつか長刀研ぎが欲しくなった時、新価格(5万以上)じゃないと買えない。。
2万くらいで長刀研ぎ、しかも黒以外の色が手に入るのは在庫の残っている今しかない。
ここまで来たらどう判断するか明白ですね
ということで旧モデル買いました
早速開封です♪
軸はマルン
プロフィット21は黒軸シルバー、プロフィットスタンダードで黒軸ゴールドを既に持っているので、パッと見で判別できるように違う色にしたかった。
あと個人的にマルン軸は可愛くて好きです♪
長刀研ぎ万年筆の説明書き
なんかすごいこと書いてる
パッと見では「長刀研ぎ」の万年筆とは分かりません。
しかし拡大してみると…
上が通常のペン先(字幅:中細)
下が長刀研ぎのペン先(字幅:中細)
同じ字幅なのに、ペン先の大きさがここまで違う!
横から。美しい…(ムスカ風)
正面。美しい…(ムスカ風)
正面。美しい…(むすk(略
セーラーのペン先デザインは個人的にすごくツボで
この細かい装飾一つ一つが美しいなぁと見るたび思います(*´∀`*)
21Kとは「21金」ということですね!
裏から
横から。
ペン先の横には字幅が掘ってあります!
MFは「中細」という意味ですが、長刀のN(naginata)が付いてNMFは「長刀中細」という意味になります
プロフィット21はカートリッジインクもコンバーターも使えるので、
こんな感じでばらします。
僕は好きなボトルインクを入れたいのでコンバーターにしました。
以前も書きましたが、万年筆へのインクの入れ方は大きく3つあって、
付け外しが簡単だけどインクの種類が少ない「カートリッジ」
古来からの万年筆インク吸入方法で色んなインクが使える、でも高価な「吸入式」
そのどちらのメリットを持っている「コンバーター」
色んなインクを試したいので、カートリッジではなくコンバーターにしました!
あとがき
今回は、ペン先の神様とも呼ばれ、これまでの万年筆になかった画期的なペン先を開発した長原宜義さんの開発した「長刀研ぎ」について書きました。
2015年逝去後は特に人気が出て稀少価値の高い万年筆になっていました。
クロスポイントやエンペラーなどのような”特殊ペン先”の最たるものは
見かけたら奇跡!即買い!という勢い。
そんな万年筆が新デザインで販売再開となって大興奮しました~
しかし価格という大きな壁は超えられず…
でも旧モデルも決して劣ってるわけではなく、新モデルが発売になったからこそ、
その良さを再確認することができたと思います✨
旧モデルは新たに生産されることはありませんが、
在庫があるまでは手に入るはずです!
名古屋の松坂屋にもまだ5〜6本は残っていましたので
気になる人は連絡してみて下さいね
んだらね〜♪