「見た目じゃなく性格や情熱だけ見て欲しい」はダメ?身嗜みは一番外側の”内面”
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どうも、のぐちょ(@yuukinogutyo)です(^_^)
前回は、なんで就活生はみんな同じような格好してるんだろ?というちょっとした疑問について書いてみました。
今回は前回と似たテーマですが、
就活生の格好というより「身嗜み」について思うところを書いてみたいと思います(o^ω^o)
全くの自由より、ある程度制限ある中での方が楽しめる
よく身嗜みを特集するような雑誌には、
ジャケットの大きさや袖の長さ、シャツの襟や袖、ジャケットから出て良いシャツは○センチまでとか、色やら何やら本当にたくさんの正しい例とNG例が載っています。
ただ何となくやってる人にとっては「細かいし厳しすぎ」と思うかもしれませんが、
なぜそうするのかという目的や古くからの慣習(起源)など知って、その場に合った身嗜みを考えると、それは「楽しみ」になると僕は思っています。
自由に!と言われるとどうしたらいいのか困ってしまいますが、
ある程度の制限がある方が楽しめる。
その中でどうアレンジできるかを考えるからです(*'-'*)
就活をやっていた時、当時渋谷と原宿の間に合ったあるアパレル会社を受けた際、
「私服で来てください」と言われて困惑しました。
当時僕も「皆がそうしているから」という理由だけで就活の格好を決めていたためです。
業界によっては「身嗜み」と一言で言ってもけっこう違います。
そのことすら当時は分かってなかったですし、すでにそれがテストだったということですね。。
この自由さが僕には大変でした。
なにせそんな社会人として着る服ってどんなん?って感じでしたし、普段着ているような服で果たして良いのか?
アウターは?シャツ?ジャケパンにする?…などなど
面接やエントリーシート以外の部分で頭から煙が出そうでした( ̄ェ ̄;)
そういった意味でスーツは”制限”があるので良い。
最低限のスタイルは決まってますし、あとは色やデザインで自分のスタイルを探す。
自分でアレンジできる部分が限られているからこそ、その人の個性が出るように思います(^_^)
もちろん、前回の記事で書いたように、それは入社してからでも全然遅くないと思います。
就活中はあくまで身嗜みとしての”ベース”を身につけて、入社した業界や会社に合わせて自分なりのアレンジをしていけばいい。
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服装・髪型などの就活用マニュアルは普遍的なもので、スタート時点で差をなるべくつけられない為にはツールとして優秀です。
でも目的や業界による違いを意識しないといけない。
使い分けというかTPOと言いますか…
身嗜みができている学生は、それだけで企業から好印象を持たれるでしょう。
カッコ良い悪いの見た目ではなく、状況に応じて相手に配慮し、かつ自分の見せ方(身嗜み)を分かっているということだからです。
身嗜みはビジネスの”土俵”に上がるためのもの
ゆりら (id:Yuri-La0x7z)さんの記事の中で、ある新聞記事のコラムについて紹介されていました。
実際、我が家で購読しているとある新聞のコラム欄に
「最近の就活生はどの人も同じで個性がない」という話が載り、
それに対して読者から
「履歴書の写真をもっときちんと撮りなさいと言われた。
結局、企業は内面や情熱よりも見た目重視だ」
との手紙が来たそうです。
この手紙を送った人はどんな写真を送ったんでしょうね(^_^;A
まさか私服にボサボサの髪とかじゃないですよね。。
具体的な記載はないので分かりませんが…
この文を読んで気になったのは2つ。
1、コラム主の言う「個性」
就活生に個性を求めるのも分かりますが、何をもって「個性」なのか?
そこを言わないと読者はコラム主が何を求めているのか分かりません。
個性個性と言っておいて、いざ変なのが増えたら「常識がない」とか「それは個性じゃない」とか言いそうですし(ー_ー;)
見た目だけ見れば個性ないように見えるけど、中身は別にそうとは限らないし、
話してる中で個性がにじみ出てくるかもしれない。
2、手紙の送り主の言い分
「履歴書の写真に対するダメ出し=内面や情熱より見た目重視」なのでしょうか?
個人的に読んでまず思ったのは、この手紙の送り主は内面外面の話以前に、
そもそも土俵にすら立てていないという事です。
土俵とは”面接の場”という意味ではなく、ビジネスをするという意味での土俵です。
実際に面接して、見た目がダメで不採用となったのなら、送り主の言い分も理解できます。しかし今回はそこが問題ではないと思います。
履歴書の写真にも気を配れない程度の情熱なの?と受け取られたのかもしれません。
「知らない」では済まされないこともありますし、
こんなオレだけど情熱は負けない!内面は熱いしやればできる!
こう言われても履歴書一つ丁寧にできない人の情熱って何の情熱?
情熱を傾けられること意外は適当にやるような人?
現場で顧客に対しても同じようなことを言う(思う)のかな?
と採用担当者は思ったのかもしれません。
少なくとも僕が採用担当ならそう思います。
身嗜みは一番外側の内面
「見た目じゃなく内面を見てくれ!」
これは身嗜みをしっかりやって初めて言える言葉です。
お金を稼いだことの無い人が言う「人生お金じゃないよ」が空虚なように、
身嗜みが出来ていない人が言う「人は見た目じゃない」は同じく虚しい。。
出来てる人が言うからこそ説得力があって、聞く人を納得させるのだと思います。
身嗜みは仕事をする上で最低限、土俵に上がるための切符のようなものかも。
一人でビジネスするなら良いかもしれませんが、相手がいるビジネスならば、
この「身嗜み」とは切っても切れない関係にあります。
お洒落は自分のためにするもの
身嗜みは他人のためにするもの
しかし身嗜みは、他人を通して結果として自分に返ってくるもの
「他人を通って返ってくる」というのは
他人のためにしたことが、仕事上で自分への信頼に繋がり、結果的に評価や実績に繋がるという意味です。
外面と内面は言葉にすると対になっているように見えますが、
「身嗜み」は内面の一番外側だと僕の周囲を見ても思います。
結果を残している人たちは例外なく身嗜みをしっかり意識して、決しておろそかにしない方でした。
まとめ
ということで、今回は身嗜みについて思うことを書いてみました!
まとめると、
・身嗜みには色んなルールがあるが、目的や起源を知らないと「細かくて厳しいもの」
・それを知ると案外楽しいもの
・自由!が一番困る。ある程度制限があるからこそアレンジが出来て自分の個性を探せる
・就活中の身嗜みは”ベース”。就職した業界や会社によって自分なりにアレンジすればいい
・身嗜みが出来ている学生はそれだけで企業に好印象。状況に応じて相手に配慮し、同時に自分の見せ方を分かってるということだから
・「見た目じゃなく内面を見てくれ!」は身嗜みをしっかりやって初めて言える言葉
・お洒落は自分のためにするもの、身嗜みは他人のためにするもの。
・身嗜みは他人を通して結果的に自分に返ってくる
※他人のためにしたことが、仕事上で自分への信頼に繋がり、結果的に評価や実績に繋がるという意味
・身嗜みは一番外側の「内面」
持論を書きましたが、何やら説教みたくなっちゃいましたね(・ω・ ;)(; ・ω・)
でも僕自身意識していることですし、新入社員の頃に当時の役員に直接聞いて、実際に働いていて実感することです。
これから就活する方や、入社して間もない新入社員の方、僕のように改めて「身嗜み」ってなんだっけ?って方含め、なにか参考になったら嬉しいな〜と思ってます(^_^)
仕事観とかも十人十色。
業界や業種、会社から職種までまさに100人いたら100通りの仕事観があります。
こういったものは賛否が別れる部分ですが、何か機会があれば今後も書いていきたいと思います。
こうして記事にして残しておく事で、将来自分が振り返って見返したとき
「30歳のころはこんなこと考えて仕事してたのか〜」って分かるんも楽しそうですしおすし(´ω`)
んだらね〜♪