日本刀を描く時に気にする3つのポイント!参考になるマンガ(ちょっとH)
photo credit: Marcus Vegas via photopin cc
刀を描くって難しいずね、溝端淳平のぐちょ(@yuukinogutyo)です。
今回がら冒頭は山形弁、よろしくです。
何のごどが分がんね!って人はコチラの記事ば見でけろ(=・ω・)/
簡単に言うど「毎回ブログ冒頭は山形弁さする」ってごどです。
訳
今回から冒頭は山形弁、よろしくです。
何のことか分かんない!って人はコチラの記事を見て下さい(=・ω・)/
簡単に言うと「毎回ブログ冒頭は山形弁にする」ってことです。
今回は以前cropa (id:cropa531212)さんがらリクエストあっけ「刀描くとき注意すること、特に重要な部分、部位名、オススメの刀を教えて」を考えてみっかな~(*´∀`)
ついでにオススメ漫画も紹介すっかど思ってっがら~♪
日本刀の部位名と役割
さて!標準語に戻ります(・∀・)
まずは日本刀の部位名とその説明から。細かい話は専門家の方や本に任せるとして、僕のブログではざっくりいきますよ。zakuri!
各部位とも芸術品なので、一つで1記事書けるくらい種類がありますが、とりあえず名称と役割の説明を重視します。
ざっくりした絵━━━(*ノ´Д`)ノ━━━!!!こちらのサイトより
次に刀身です。
なかなか分かりやすいですね♪こちらのサイトから画像をお借りしました。
刀身について更に細かく見ていくとこんな感じです。
日本刀は「太刀」と「打刀」の2種類ある
日本刀には「太刀(たち)」と「打刀(うちがたな)」の2種類あります。
<太刀>
太刀は平安時代後期から室町時代初期の騎馬戦(運動会じゃないよ)が主だった時代に広く使われたもので、馬上から斬りつけるための刀なので刃渡りが長く、反りが深い作りになってます。
↑こんな感じ。
そして携帯するときは「太刀緒(たちお)」と呼ばれる紐を使って、腰から下げます。
これを「佩く(はく)」と言います。
下の画像のように、刃を下に向けて腰から下げる携帯方法でした。刃渡りが長くて反りもあるので、刃を下にしないと抜きにくいってのも理由の一つです。
使うのはもっぱら戦でした。
<打刀>
打刀は室町時代初期から江戸時代末期(幕末)に主流となったもので、長さ2尺(約60センチ)以上のもの。馬上の戦から徒歩を主とした戦いがメインになったため、太刀よりやや短く、反りが少ないものが必要でした。
打刀はいつでも簡単に抜けるように、帯に指して帯刀するため「帯びる」と言います。こちらは刃を上にして携帯していました。
太刀と打刀の判別方法は、銘が彫られた側を手前に向けた際に刃が上であれば打刀、
下になれば太刀というのが大雑把な見分け方となっています。
日本刀を描くとき注意すること
僕は絵を書かないので、偉そうなこと言えませんが、ネット上で見かける絵を見て「こうだったらいいのに!おしい!」と思ったことを書き出してみます。
1.刀の差し方(重要度:★★★★★)
意外と多いのがこれ。せっかくカッコよく決めても、差し方間違うだけで全て台無しです。
太刀の差し方はこれが正解。刃が下を向いてます。
打刀の差し方はこれが正解。刃は上を向いてます。これ逆に描いちゃうと(つД`)あぁってなります。ここは外せません!
佐藤健ヽ(*´∀`)ノカッコエエ
2.刀身(重要度:★★★)
断面図
上の写真は日本刀の断面図です。ネットでよく見かけるのがペラッペラの薄い刀身の絵。確かに日本刀は西洋の剣に比べて細く薄いですが、質感を出すなら上の写真のように断面と質感を知ってるとだいぶ違います!
鎬(しのぎ)の部分があるとグッと日本刀っぽくなると思います。
3.各部位の描写(重要度:★★★★)
ここからは「手を抜くとリアル感がなくなる部分」です。
・波紋(はもん)
波紋には種類がたくさんあるので、お好みで!このサイトが分かりやすいです。
これ次第で刀のカッコよさが全然変わってきます(*´∀`)
ちなみに僕が好きな波紋は「乱れ」。乱れも色んな種類がありますけどね。
酒乱とか
・柄の長さと柄巻き
柄とは刀を持つ部分ですが、柄巻きは絹・木綿・牛革で質感が変わってきます。
そして最も大事なのは柄の長さ。日本刀は重心バランスが大切なので、柄の長さも手の大きさや刀身の重心に合わせて変えます。長すぎても変、短すぎても変。
・ハバキの存在
ハバキとは刀身が鞘から簡単に抜けるのを防ぎ、刀身を鞘に固定する金具のこと。
意外と忘れられがちですが、これがないと刀がすっぽんすっぽん抜けちゃう~(*´д`*)
他にも沢山ありますが、とりあえずこの3つを描けてればいい感じだと思います♪
オススメの日本刀
ここでは、マンガを描く上でとか関係なしです(^ ^)
例えば新撰組が使っていた刀を居合刀として模倣した刀があります。写しといいます。
そういった刀は、刀身から波紋、鞘や柄・鍔を含めた”拵え(こしらえ)”が本人が使っていたものを再現したものです。
こちらのサイトに、そういった刀がいくつか紹介されています(*´∀`)
例えば、土方歳三の「和泉守兼定」、近藤勇の「長祖禰虎徹」、斎藤一の「国重」、宮本武蔵の「和泉守兼重」、その他「村正」やら「正宗」やら名刀の写しが沢山あるようです。
こちらのサイトは真剣を主に販売してますが、注目すべきは各パーツのアップ画像が多いことです。日本刀の美しさがわかります。
こちらは拵えは載ってませんが、写しではなく実際の「長祖禰虎徹」だったりが見れます。
ネットを探せばもっと出てきそうですね♪
参考になるマンガ
写真ばっかじゃ参考にならん!とおっしゃる方。案ずるな。参考になる漫画をご紹介いたす。
「るろうに剣心」
これは言わずと知れた名作。この作者の日本刀の描き方は凝ってはいないが、シンプルでも波紋や刀身の描き方が個人的に好きです。
「XBLADE」
紹介ページはこちら。現代社会を舞台にした漫画だが、刀が結構でてきます。
カラーでの刀を描く上でとても参考になると思います。
XBLADE + -CROSS-(1) (シリウスコミックス)
- 作者: 士貴智志,イダタツヒコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: コミック
- クリック: 3回
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「神・風」
これも士貴智志の作品。XBLADEと似てるますが、相変わらず描写はキレイで刀もすごくリアル。
「天上天下」
大暮維人は個人的に好きな作者です。他の作品もけっこう読んでます。その中のひとつ。
こちらはカラーもキレイですが、白黒ながら日本刀の描写が詳細です。話によるとこの筆者は刀を自身のマンガに描くために、居合刀をわざわざ購入したとか。
刀身のバランスや波紋、柄、鞘まで詳細に描かれています。また話の中で「長刀」が出てきます。長刀を描きたい方は参考にしてみるといいかも!
細かい刀の描写
長刀!
この作者のカラー画も好きです。
ちなみに、このマンガはちょいちょいエロいです!とは言っても下世話な感じではなく、絵がとても綺麗なのでご心配(?)も遠慮もいりません。
上のシーンなんて全然エロくないです!僕なんて長刀に目が言っちゃいましたよ!
たぶん・・・|ω・`)
まぁ普通にえっちぃシーンとかたくさんありますけどね(*´д`*)←
それは実際に読んでみてね♡
まとめ
ということで、今回は日本刀をさらに細かく見てきました!基本的にはcropa (id:cropa531212)さんはじめとした”刀を描きたい人”向けに書いたつもりです(*´∀`)
少しでも役に立ってくれたら嬉しいです。
そして刀を描かない方も、日本刀について少しでも知っていただけたら、記事として書いた甲斐があります♪
最後に紹介したマンガは日本刀を扱ったテーマのマンガ達ですが、どれも画がとてもキレイです。
ちなみにこのマンガ達は高校時代に妹が見つけてきたり、一緒に探したりして読んでたものです。
大暮維人びいきなのはご勘弁を(笑)
この方の作品は、絵がキレイなだけでなく、テーマがとても面白いです。その分野に詳しくなるので、マンガから学びを得たい人もオススメです。
んだらね~♪