のぐちよの”気になる”ブログ

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(今週のお題)ツンデレ妹と夢と嫉妬

今週のお題「姉妹・兄弟」

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 photo credit: Paul_Ryder via photopin cc

 

久々に今週のお題ですね。のぐちょ(@yuukinogutyo)です!

 

僕には一つ下に妹がいて、伝統工芸の職人をしている。日本刀の装飾品に関わる部分だ。だからOLとかではない。

決して可愛い格好はせず、化粧もオシャレもあまりしない。スカートなど以ての外で、いつも動きやすい格好をしている。工房に行くというも甚平のような装束を着て黙々と作業している。

僕も妹も実家から出てそれぞれ一人暮らしをしているので会うのも年に二回あればいい方だが、妹が日本刀について職人として語る姿と作業をしている姿を見ていると美しくもあり、うらやましくなる。

僕は「好きなことを仕事にする」という夢を叶えた妹にちょっと嫉妬しているのかもしれない。

 

世間的に”職人”になるのはあまり賛同されない。

給料が毎月入るわけでもないし、顧客がつかなければ収入はゼロ、明日生きていくのことも分からない。。そんなリスクを背負って妹は職人になった。

妹も相当苦労していたようだが、全く愚痴を言うことはなかった。

大学に行って企業に就職して〜というレールをあえて降り、自分のやりたいことに専念する道を選んだ。とても勇気のいることだ。

 

僕ができなかったことを妹は実現している。とは言ったものの、僕は別に今の仕事が嫌で辞めたいわけではない。

就活していたときに「興味がある」と思った仕事に関わることができているし、一部上場企業なので親戚からは「親孝行な息子だね〜」と言われたりもする。

それはそれで嬉しいのだが、どうしてもこれをやりたい!という明確な意志で職に就いたわけじゃないので、どこか”世の中に流された”感を感じてしまうのだ。

自分のやりたいことが明確だった訳ではなかったので就職という道を選んだ僕は、やりたいことを10代にして明確にしてまい進し、夢を叶えた妹を素直に凄いなと尊敬している。

 

妹が不安定な生活をしていた頃は毎月仕送りをしていた。せっかく夢だった職人になった妹に、生活や収入が原因で諦めてほしくなかったのかもしれない。

今はなんとかやっていけてるようで、兄としては嬉しいかぎりだ。好きなことを突き詰め、苦しみながらも日々挑戦している妹は輝いて見える。

女の子っぽくないけど・・・

元はいいのにな〜とよく言われるらしい。宝石の原石が原っぱに落っこちてる感じかな(´・ω・`)

でもそれでいいのだ。

きっと下手に磨かなかったから(?)今の妹が出来上がってるわけで。磨くのはこれからでも遅くないでしょ。

「妹はZARD坂井泉水に似てる」とか母がよく言っていたが親バカだな~とよくからかったが、親バカを否定しないあたり、母も自信満々みたい。

とまぁ周囲はガヤガヤ騒いでるが、妹は人に注目されるのが苦手だ。以前テレビ局に取材されていたが、あの作り笑いの表情たるや忘れられない(笑)

心を許すまでは作り笑顔が自動設定されてるのは僕と同じだ。さすが兄妹 (´Д`;) 

 

妹は一人で仕事と向き合う時間が必要だと言っていた。自分と向き合い作品と向き合う時間だからだとか。その辺は職人に限らずだが、感性がものをいう職人ならばなおさら大事なことなのかもしれない。

ただし妹はその辺が極端で、旦那といる時間とは別で一人になる時間を確保しないとイライラするらしい。

その辺は僕もそうだ。一人で自分と向き合う時間がないとモヤモヤする。

これがないと「自分が何者なのか、何をしたいのか」が見えなくなってしまうから。

 

こうやって書いてて思うのは、僕も妹も結局似たもの同士なのだということ。

妹が日本刀に関心を持ったきっかけは僕が居合刀を持っていたこと。僕は当時、剣道ではなく居合道に興味があったのだ。最初は「日本刀持ってるなんて、この人危ないわぁ」とか言ってたくせに、結局は自分もハマッて自分の居合刀を買ってた。

その構造に興味を示してバラし始めたのが、今の職人への第一歩だったようだ。

そのほか僕がギターを始めると妹もギターをはじめ、ダーツをやってると「ちょっとやってみたい」と言う。ギターもダーツも最初は「そんなん何が楽しいの?」とか言ってたくせに。

どうやら妹はツンデレのようだ ( ´ ・ω・) …

やれやれ、手のかかる妹だ♪

 

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