ストレスで買い物依存症になってしまう心理を体感した話〜万年筆が増えてしまった理由〜
無意識が一番恐い、のぐちょ(@yuukinogutyo)です。
僕は昨年、タイトルの通り「買い物依存症」のようになった時期がありました。
そのことについて書いてみたいと思います。
買い物依存症とは?
そもそもですが、「買い物依存症」って何でしょうか?
買い物依存症とは正式な診断名ではありませんが、このように呼ばれるのが一般的です。
買い物をすると気分が高揚し、一時的に嫌なことが忘れられるので、
繰り返し買い物をしているうちに欲しい物を買うのが目的でなく、
買い物自体が目的になり、コントロールができなくなる状態を言います。
(中略)
また買い物依存症は、女性に多いと思われがちですが、男性にも珍しくありません。
上記にある通り、買い物依存症は買い物自体が目的になってコントロールできなくなる状態のことで、主な原因はストレスと言われています。
僕がどこまでこの依存症に当てはまるかは不明ですが、少なくとも「無意識のうちに、買うこと自体が目的になっていた」ということは、冷静になった今だと実感できます。
はじまりは1本の万年筆から…
最初は昨年4月中旬、旅行先で購入した1本の万年筆でした。
試し書きしたらその書きやすさに惚れて中古でしたが購入。
その後、4月下旬、5月上旬、6月、7月、8月上旬、9月…とほぼ毎月万年筆が増えていきました。
以前の僕なら「この万年筆はどの用途に使うのか?手帳?ノート?」と考えて買っていました。
「使わないなら買わない」と決めていたからです。
しかし昨年のこの時期は異常でした。
買ったのに、あまり使う事なく次欲しいのをネットで探す日々。
しかも今はInstagramという魔のツールがあります。
ネットやインスタで欲しい万年筆のレビューを見て「欲しい!」となり、購入するにはどうするか考える。
いや〜今思い出しても病的です(・ω・ ;)
何せ買っても使わないんですから。
万年筆もスポーツのように、いつも使うレギュラー達とその後方に控える控えがいたりします。
控えと言っても用途は決まっているので、必ず使う。
しかしこの時期は用途考えず「欲しい」「キレイ」「かっこいい」「こんな使い方したら楽しい」ということばかりで買っていました。
そんな裕福でもない僕の財布は悲鳴をあげ、カードで分割で買ったりリボ払いしたり。
今思い出してもゾッとします。
原因はストレスの「連鎖」
人によって買い物依存症になる原因は様々でしょうが、僕の場合は「ストレスの連鎖」でした。
1つだけのストレスなら、いつもの僕ならいかようにも対処できたと思います。
しかしこの時は複数のストレスが重なったんですよね。
- 優秀な部下(A)の異動
- 反りの合わない部下(B)との摩擦
- 上手くいかない資格勉強
- 書きたいのに書けないブログ
- 万年筆の使用頻度の減少
上記5つのストレスが重なったのが原因だったんだろうな〜と今なら思います。
当時はそんな自覚なし。
優秀な部下の異動、反りの合わない部下との摩擦
4月、優秀な部下(A)が事情あって他部署に異動になりました。
優秀だっただけに抜けた穴は大きかったですが、何とか業務を回すことができました。しかし問題は反りの合わない部下(B)との摩擦でした。
コミュニケーションを取ろうにも、どうにも合わない。
Bの仕事のスタンスが、部署の役割やチームとして求められていることにマッチしていなかったのかもしれません。
仕事を任せようにも「教えていただいていないのでやっていません」「それは聞いていません」「○○が分からないので、まとめていただけませんか」「○○(のぐちょの本名)さんがやった方が効率的じゃないですか」などなど
僕がいるチームは少なからず「まずやってみる」「自分が主担当として何事も取り組む」という理念(スタンス?)で仕事をやっているので「詳しい人がやればいい、自分は教えてもらわなければ知らない」というスタンスは馴染みません。
でもチームである以上、力を発揮できるように協力し情報共有し、ベクトルを合わせようとしましたが難しかった…
上手く行かない資格勉強、書きたいのに書けないブログ
当時僕は中小企業診断士の勉強をしていましたが、進捗は思わしくありませんでした。
時間が確保できていなかったことと理解が不足していて、合格点にはまだまだ足りなかった。
焦りが募り、好きなことだったハズの「ブログを書く」行為がだんだん億劫になってきて、「勉強を邪魔する存在」とまで思うようになっていました。
なので以下の記事のように、ブログをお休みする記事を書いたり、、
元気そうに書いていますが、内心ボロボロでした。
勉強もブログも両立しようとしましたが、僕は自分自身が思うほど器用ではなかったようです。
万年筆の使用頻度の減少
photo credit: ludalmg90 Writing via photopin (license)
読んでいる皆さんからしたら「?」かもしれませんが、万年筆が好きな僕にとっては、
万年筆で文字を書くことは心地よく、ストレス発散にもなっています。
余裕が無くなったときこそ使うべきですが、当時の僕は「万年筆はブログのドラフトを考える時に使うもの」と決めつけてしまい、使う頻度が落ちていました。
今なら「勉強に使ったらいいやん!」と思うのですが、当時はそうではなく…
ブログ書きたい、でも勉強しなきゃ→万年筆使わない→ストレス溜まる→勉強がはかどらない→ブログ書きたい、でも勉強しなきゃ→万年筆使わない→以下ループ…
上のループを見てもらうと、一切ストレスが発散されていないのが分かります。
このループが今回の買い物依存症の主な原因です。
「仕事のストレスを発散するのに万年筆で書きたい」
「新しい万年筆を買うとワクワクする」
「ブログ書くときに使うし、資格試験が終わったらブログ再開しよう」
「ブログ再開するときのために新しい万年筆買っておこう」
この「ストレスから解放されたら使うから買おう」という思考が買い物依存症への入口だったということですね。。
そもそもストレスから解放されるため”だけ”に買っているというのに、それに気づけなかった。
中小企業診断士の試験が終わったその日に買いに行った万年筆もあったりで、まさにドツボにハマっていました。
買い物依存症から抜け出した?方法
僕が買い物依存症かもと自覚を持ったのは資格試験が終わってお盆休みに入る頃でした。
抜け出すためにやったことは3つです。
- ネットで万年筆の情報を見ない
- 自分の持っているもののリストを書き出す
- ストレスの元になっていることを辞める
1、ネットで万年筆の情報を見ない
依存症になっているとき、僕は毎日万年筆のネットショップや個人ブログを読みあさっていました。
楽しいんですよね♪見ているだけで(^_^)
でも「キレイだな」「欲しいな」と思うと、「このストレスから抜け出すために必要」「資格勉強のやる気を出すため」という名目で購入を検討し始めるんです。
少しくらい…が危険。
一度目にしたものは頭に残るので”きっかけ”を与えてしまいます。
そもそも目にしなければ、きっかけすら無い。
そこ大事です
2、自分の持っているもののリストを書き出す
買い物依存症になっている時、「今自分が持っているものが把握できていない」という特徴があります。
買うことが目的になっているので、買った後の状況が見えていません。
その場に確かにモノはあるのに、認識されない。
僕の場合は万年筆を毎月買っているのに、今何本あって何に使っているか把握していませんでした(ー_ー;)
まずはそこから。。
書き出してみたら思ってたより沢山の万年筆を所有していることに気づきました。
目でみて確認するものアリですが、書き出してみるのは意外に効果がありました(僕の場合)
3、ストレスの元になっていることを辞める
去年の4月〜8月は主に資格試験の勉強がメインでした。しかし進捗が思わしくない上に仕事の忙しい時期も重なりました。
どんどん溜まるストレス…
以下の記事でも書きましたが「手段が目的化」したのが原因でした。
経営に関する知識を体系的に身につけること、それを仕事に活かすことが目的で始めた勉強でしたが、いつしか「試験合格すること」に目的が変わっていたんですね〜
もちろん試験に合格することで、当初の目的を達成できるのも事実です。
しかし合格することが目的になると、全範囲をまんべんなく勉強することに目がいくので、集中的に仕事で活かすということをしなくなりました。
例えば決算発表の多い5月や株主総会が手中する6月であれば、経営法務や財務会計を集中的に勉強すれば実務でも活かせます。
しかし「試験合格」が目的になると全7科目をまんべんなく勉強してしまうので
知識も実務も中途半端に。それがストレスになってたんですよね。
どうやら僕は自分が思ってるほど器用ではないようです(^_^;A
ならばと一切やめてみることにしました。
必要な知識が身に付くならやり方は自由なはずです。
範囲を定めるわけでもなく「これ興味ある」「なんでだろ?」「これ面白いかも」
そういった自分の気持ちに素直になることにしました。
そしたらかえって勉強してる内容が頭に入ってくるし身に付くの早いし、興味があるから深堀りするので結果的に仕事に活かせるし…
あの苦しい時期はなんだったんだ(; ゚д゚)
まぁこれを気づかせてくれた時期だった、ということで。。
それでもダメなら病院へ
上記方法で僕はある程度、買い物依存症から抜け出すことが出来たと思っています。
しかしそれも個人差。
それでもダメなら病院に行ってしっかりカウンセリングしてもらってください。
ストレスが原因である以上、自分自身だけで直すには限界があります(~_~;)
まとめ
ということで、今回は僕が以前ストレスで買い物依存症になった話を書きました。
ざくっとまとめると、
- 買い物依存症とは買い物をすると気分が高揚し、一時的に嫌なことが忘れられるので、繰り返し買い物をしているうちに欲しい物を買うのが目的でなく、買い物自体が目的になり、コントロールができなくなる状態
- 僕の場合、原因は以下の「ストレスの連鎖」
- 優秀な部下の異動、反りの合わない部下との摩擦、上手くいかない資格勉強、書きたいのに書けないブログ、万年筆の使用頻度の減少
- 特に「万年筆の使用頻度の減少」が主原因。
- 僕にとって万年筆で書くことはストレス発散。それが出来ないことでストレスがより倍増
- 毎月使途なく万年筆を購入していた
- 買い物依存症から抜け出した方法は以下の3つ
- ネットで万年筆の情報を見ない、自分のもっているものを書き出す、ストレスの元になっていることを辞める
- それでもダメなら病院でカウンセリングを…
僕の場合は、症状から見てあまり重度ではなかったのが幸いだったと思います。
しかしストレス社会と言われる現代では、誰もがなり得る依存症です。
皆さんも気をつけてくださいね(>_<)