山形弁をやめようと思ったきっかけと方法、そんな方言から得られたこと
今週のお題「方言」
今週のお題に反応!のぐちょ(@yuukinogutyo)です!
僕は山形県出身だがら「山形弁」なんだげんと、やっぱ「方言」どは切っても切り離さんね関係さあっど思ってます。
今は名古屋さ住んでっけんど、山形弁はほとんど出ねの。
出さねのんねくて「出ね」
そいずはある出来事がきっかけだったっけげんと、今回はそのごどば書ぐがと思います(^_^)
僕は山形県出身なので「山形弁」なのですが、やはり「方言」とは切っても切り離せない関係にあると思ってます。
今は名古屋に住んでいますが、山形弁はほとんど出ません。
出さないんじゃなく「出ない」
それはある出来事がきっかけだったんですが、今回はそのことを書こうかと思います(^_^)
山形弁を直そうと思った出来事
今でこそ山形弁は大好きですが、高校時代まではあまり好きではありませんでした。
標準語への憧れか何か今では思い出せませんが。。
かといって嫌いでもなかったので、そこはスルーで周りも山形弁だし特に直そうとも思わず過ごしていました。
そんなある日、「山形弁を直そう!」と思う出来事がありました。
それは高校3年生の夏。
バス通学をしていた僕は、学校が終わっていつものバスで家路についていました。
いつもの市役所前のバス停で、高校生らしき3人組が乗って来て一番後ろの席に座り、
なにかワイワイ話している。
僕はウォークマンで音楽を聞きながら外を眺めていました。
10分ほどした頃、急に肩をツンツンと触れられた気がして振り向くと、
一番後ろにいた女子高生3人組がすぐ後ろにいた。
こう聞かれたら今なら「そうですけど」とか「そうだけど」とか、
普通に、ふつ〜に返しますよね?
でもこの時はネイティブヤマガタンだった僕はこう返しました。
※ネイティブヤマガタン↓
簡単!ネイティブ・ヤマガタンが教える山形弁の基本会話表現10選 - のぐちょの”気になる”ブログ
よく見ると後ろの座席に従妹が座って、何か言いたげな表情をしていた。
そのままその女の子は従妹の座ってる一番後ろの席に戻ってしまった。。
後日、従妹と同じ高校に通っていた妹に言われた。
イメージを裏切るってどういうこと?
後日詳しく従妹やそのお母さんから聞いた話によると(母親にも伝わってるのか…)
従妹のお友達は僕がスマートに「そうだけど(^_^)ニコ」と返事が来ることを期待していたらしんですよね(^_^;A
そこにまさかの「んだげんと?」
お友達は従妹の話だけを聞いてたので、きっと美化されていたんでしょう。
今とちがって、写メのクオリティ低かったし、
その他の顔を知る手段は、直接会うか、プリクラを渡すか、実際現像した写真を見せるかしかなかったんです。
だからきっと、自分の中のカッコいい男性や芸能人にイメージを重ねてたりしてたんじゃないでしょうか?
高校1年ってそんな感じじゃないです?勝手なイメージかな?
だからこそ、そのまさかの返事にビックリして、イメージを裏切られた感じになったらしいと聞かされました。
イメージを裏切るってどんなんだ?
溝端淳平くんですか?
山下智久くんですか?
福士蒼汰くんですか?
う〜ん、オレがこんなイケメンじゃないから全く参考にならない。
というか、その友達はどんな想像してたんだ(; ̄ェ ̄)
もう誰でもいいので自分の好きな芸能人を想像してください。
その人に「○○さんですよね?」と話しかけたとします。
そのときの振り向きざまのリアクションが「んだげんと?(訳:そうだけど?)」です。
もう「田舎っぺ大将か!?」ってくらいの「んだげんと?」です。
なんなら
「おめ、どごでオレのごどば知ったの?ほだい知り合いいねっけど思うげんと、同じ高校さ後輩どがいっけんだべずね」
(訳:キミ、どこでオレのこと知ったの?そんなに知り合いいたかったと思うけど、お案じ高校に後輩でもいたんだろうね〜)
くらい付けてみてください。←極端(おじいちゃん世代レベル)
ドン引きしますか??
「そんな彼も可愛い♡好き♡」という方はどうぞ続けてください(放置)
高校卒業を機に、山形弁矯正を決意
正直、人生においてあそこまでドン引きされた経験は未だにありません。
ホント漫画みたいに引いて後ずさりして、「うわ〜なんだこいつ」みたいなリアクションされ…。
今思えば面白いリアクションしてくれたと思います(笑)
しかし硝子のハートだった当時の僕はショックを受けて、それを拡大解釈し
「山形弁でいるうちは女性にモテない」という謎の確信を持って、
高校を卒業してから標準語にすべく練習したんですよね(; ^ω^)
僕は大学入試で一浪して仙台の予備校いってたんですが、
色んな県から集まってくる予備校は徐々に方言を外していくには丁度良い環境。
さらに大学は神奈川の方に行きましたから、
まさに山形弁を矯正する環境は整っていたと言って良いです。
自分の話す言葉を周りに合わせること
具体的な方法は、耳で聞いて自分の話す言葉を周りに合わせることです。
とにかく実践、実践、方言ネタが出たらあえて話題に出して、また実践!
そうして1年もすると、気づいたら無意識にスイッチが切り替わるようになっていました。帰省したときにだけ山形弁になり、また大学のある一人暮らし先に帰ると標準語になる。
この方法のデメリット?は、周囲の人の方言が「うつってしまう」ということです。
なので今は名古屋弁がうつりつつあります(;゚∀゚)
標準語・山形弁・名古屋弁がカオスな感じ。。
きっと福岡に住めば福岡弁、関西に住めば関西弁を吸収してしまうでしょう。
もはや「あんたどこ出身なの?」と言われるでしょうし、
「エセ関西弁使うな」と関西の方に嫌われてしまうかもしれません(´;ω;`)
方言が人間関係をつくる
こういっては何ですが、方言はネタになります。
それは大学に入学して関東に来たときも、就職して名古屋に来たときも同じでした。
全く知り合いのいない環境に投げ出されるので、自分で人間関係を作っていかなきゃいけません。
どんな話題でもいいですが、方言ネタは皆それぞれの方言がある分「そうなんだ!」という驚きが楽しかったりするんですよね♪
「名古屋でいう○○って、山形弁だと何て言うの?」とか、これまで標準語と信じて疑わなかった言葉が、実は山形弁だったとか。
お互いがお互いの方言をさらけ出して話題にして楽しむ。
すると最初はあんなに緊張してたのに、気づいたら打ち解けていたり(^_^)
関東にいたとき、一度東京出身の友達から「いいな〜、方言って」と言われたことがありました。
訛ってるのはダサくて垢抜けてなくて…と思ってた自分としては意外なことでした。
そして色んな地方の方の方言。
あれだけ嫌で直そうとした山形弁も、一つの個性というか良さに思えて来て、
今ではすごく好きなものになりました。
方言だけでなく、文化もそうです。
山形では当たり前の文化も、名古屋に来れば全く通じない。
食べ物も人柄も、そして恋愛観も(笑)
そういった違いがすごく貴重で楽しいものに思えて、いまでは山形弁だけでなく山形自体も好きになった気がします。
県内にいるときはあまり良く思ってなかったのに、県外に出たらその良さに気づいて好きになる。
海外も同じかもしれませんね(o^ω^o)
あとがき
ということで、
今回は山形弁を直して標準語を話せるようになろうと思ったキッカケと、
実際にそうするためのやったこと、それによって気づいたことを書いてみました。
こうやって改めて振り返ってみると、あの女の子に感謝ですね(笑)
みなさんは方言を直そうと思ったこと、ありますか?
県外に出たからこそ気づけた地元の良さとかありますか?
もし自分に子供が出来て、県外に出て行きたいと言ってきたら
きっと僕は喜んで送り出すだろうな〜なんて思ってます(*´∀`*)
まだ子供どころか結婚してないけどね!
またブログの冒頭を山形弁で書くの、再開しようかなヽ(*・ω・)ノ
んだらね〜♪
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