(バリ旅行記vol.4)伝統舞踊に触れた一日、バロンダンス、ウルワツ寺院とケチャダンス
バリの夕日は日本とはまた違った美しさが…のぐちょ(@yuukinogutyo)です(^_^)
前回はバリ島に到着して、雲海と雄大なアグン山、そして宿泊したアヤナリゾートについて書きました。
今回は、旅行2日目、バリの伝統舞踊や寺院について触れたいと思います(^_^)
生と死、善と悪を描く「バロンダンス」
バリ島には”聖獣”と呼ばれるものが存在します。
それが「バロン」です。
コレ↓
おおよそ聖獣には全く見えないですが、獅子の姿をしていて”森の王”とも呼ばれています。
日本の獅子舞に近いですね!
バリでは至る場所で、このバロンの石像が見ることができます。
日本で言えば、狛犬のような感じかな?門の前にドーンとあって
その家を守ってる感じでした。
バリでは良い魂と邪の魂の両方が同時に存在していると考えられています。
バロンは良い魂を象徴し、それに対してランダは邪の魂を象徴しています。
バロンダンスはその2つの魂の戦いを描いた踊りであり、その戦いは常に決着のつかないものとして描かれているのです。
◆バロンダンスのあらすじ
サデワ王子は死神への生け贄として捧げられることになっていた。
その母親である女王の召使い(2人)はそれを悲しんでいる様子。
死神の使いが召使いの前に現れて二人を脅す。召使い達は国の首相に助けを求める。
次に首相と女王が現れる。悲しみにくれる女王。魔女は女王の気が変わらぬよう、呪いをかけ、王子を生け贄にするように首相へ命じさせる。
首相はサデワ王子を助けようとするが、女王と同様、魔女に呪いをかけられてしまう。サデワ王子は死神の住む家の前に縛り付けられる。
シヴァ神は王子を哀れみ、王子を不死身にする。
死神が現れるが、王子が不死身なことを知り、己の負けを認める。死神は王子に自分を殺すようにと頼む。
死神の一番弟子カレカも同様に殺されることを望むが、王子はこれを断る。
そこで、カレカは巨大な動物や鳥に変身して王子と戦う。
王子に勝つことが出来ず、ついに、カレカは魔女ランダに変身。
サデワ王子はバロンに変身し、バロンとランダの戦いが始まる。
決着がつかず、バロンは助けを呼ぶ。
助けにきた者たちは、ランダの魔法にかかり、自分たちに剣を向けてしまう。バロンはランダの魔法をといてやるが、結局、バロンとランダの決着はつかずに幕がおりる。
動画を貼ってみましたが、設定が分かりにくいですよね(; ^ω^)
現在は観光用として演じられているバロンダンスですが、
元々バリ島のお寺での儀式として演じられていた際には、戦士が実際にトランス状態に陥ることもあったそうです。
刃のついてないものとは言え、トランス状態でナイフを何度も自身の胸に突き立てるというのは、まさに魔女に操られているような異常な姿に見えたのでしょう。。
バリの古くからの考えとして、
「善と悪という相反するものによりこの世は成り立っていて、それはどちらが勝ちどちらかが負けて消滅するというものではない」
というものがあるようです。
よくある「正義は勝つ!」「悪を退治する」といった考えではないのです。
興味深いですね(^_^)
インド洋に沈む夕日を望む、断崖絶壁の上に建つウルワツ寺院
次に行ったのはウルワツ寺院です。
ウルワツ寺院は、ジャワ島の高僧によって9-10世紀頃に建立されたものといわれており、バリ島の6大寺院の1つでもある古刹です。
ここの見所は断崖絶壁から見えるインド洋でしょう(o^ω^o)
インド洋に沈む夕日がきれいで見とれる…
バリといえばこれも外せない「ケチャダンス」
バリで有名な舞踊にケチャダンスというものがあります。
ケチャダンスは、バリ島古来の太陽崇拝と海から魔物が陸に上がってこないように祈る儀式が起源です。
それをウォルター・シュピースなどの外国人芸術家の助言により発展させ、創作されたバリ舞踊。
さらにラーマヤナの物語も取り入れられた舞踊劇となっているらしいです。
数十名の半裸の男性が円陣を作り、「チャ、チャ、チャ」と声を発します。
その独特のリズムに合わせて、円陣の中央で物語が進行していきます。
半裸の男達がわらわらと…
隣の白人おばちゃんが大喜び。
「あの中に埋もれたいわ〜」とか言ってたような言ってなかったような…
これだけの人数で「ケチャケチャ」叫びまくります。
めっちゃつば飛んでるよなコレ…←夢の無い私
ざっくりストーリー
ケチャダンスの登場人物は以下の通り
ラーマ王:王子
シータ姫:ラーマ王の妻
ラクスマナ王子:ラーマ王の弟
魔王ラワナ:シータ姫を狙っている
金の鹿:魔王ラワナの手下が化けたもの
ハノマン:白い猿
※写真だけ載せようと思いましたが、それだけ見ても何なのか意味不明なので
ストーリーを書きます(のぐちょの解釈込み)
ある国にラーマ王子と妻のシータ姫がいて、弟のラクスマナ王子と森を散歩してました。
目の前を金の鹿が横切り、なぜかシータ興奮!
シータ姫「あの金の鹿欲しい!」
ラーマ王子「しゃあないな〜。弟よ、森に行って探してくるから、待ってる妻の護衛を頼む」
ラクスマナ王子「了解!」
しかし金の鹿はすばしっこくて全然捕まらない!
そりゃそうだ。金の鹿は魔王ラワナの手下が化けたもの。
シータ姫に魔法をかけて自分に興味が湧くようにしむけたのだ。
そうすればシータ姫からラーマ王子を引きはがすことができる。
なかなか帰ってこない旦那を心配したシータ姫。
シータ姫「ちょっと旦那の帰りが遅いから、ラクスマナちょっと見て来て」
ラクスマナ「断る。兄貴なら大丈夫だ。それに兄貴にはあなたの護衛を仰せつかってるからな」
シータ姫「王座を得るために、兄のラーマの死を願っているの?あなたがダメなら私が探しに行く!」
ラクスマナ「分かった分かった。僕が探しに行くから待ってろ。魔法の結界はっておくから絶対出るなよ」
↑火の結界(ダンサー達が表現)の中にいるシータ姫
この状況でケチャケチャ言われたら、めちゃつばが飛んで来るだr(略
一人になったシータ姫を狙って魔王ラワナは近づこうとするが結界があって出来ない。
そこで魔王は弱った老人に化けて「水を汲んできてほしい」とお願いし、結界から外に出させます。
(水を求める老人に化けた魔王、結界を出るシータ姫)
魔王「ラッキー♪結界を出ればこっちのもんや!姫はわしのものだ、グヘヘ」
(連れて行かれる姫)
騙すことに成功した魔王はシータ姫をさらっていってしまいます。
(魔王の国で幽閉される姫)
写真だけみると集団の男に襲われているか、胴上げをされてるようにしか見えませんが
重要なシーンです。
それでもひれ伏せさせるのはシータ姫の強さか?
一方、姫がいないことに気づいたラーマ王子と弟は白い猿ハノマンに協力を依頼します。
ハノマンは魔王の城に侵入し、シータ姫の前に現れます。
自分がラーマ王子の使いであることを証明するために指輪をシータ姫に手渡します。
姫もかんざしをハノマンに託し、ラーマ王子に自分の無事を知らせてほしいと頼みます。
しかし魔王の国を出るとき、ハノマンは捕らえられ火の中に投げ込まれてしまいます。
photo credit: sektordua via photopin cc
大迫力の炎!これスタントとかじゃなく、リアルに炎が燃え盛っています!
普通に見てて心配(;゚∀゚)
photo credit: didiz rushdi via photopin cc
なんとか手縄を外します!
photo credit: GOC53 via photopin cc
そして炎から脱出!ってかすごい跳躍力でしたΣ(゚Д゚;)
無事ラーマ王子のところに帰還したハノマンは、姫から預かったかんざしをラーマ王子に手渡し、王子は安堵します(^_^)
その後ラーマ王子はハノマン率いる猿の軍団と共に、魔王の国を攻め入って魔王ラワナを倒しシータ姫を救い出すことができました。
圧巻だったのは、白い猿のハノマンが、攻め入って魔王の国を壊滅させるシーンですが、
ヤシの実に油をひたして火をつけ「火の玉」にしたものを
ここはW杯のフリーキックか!?
というほど蹴って大暴れするのです(/゚Д゚)/
photo credit: nadi0 via photopin cc
上の写真の火の塊を蹴ります!
ちょっと前にある小さい火の玉も全力で蹴る!
さすがに客席側には蹴りませんが、蹴った先にある草むらや木々に引火したり
かなり迫力のある演出でした(o^ω^o)
スタッフが消化に追われてたのは暗闇だったのであまり目立たず…
ケチャダンスの動画を貼っておきます
※おまけ
シータぁぁ!パズー!って感じではなかったのが残念←
共通はシータのみ
ウルワツ寺院は猿に注意!
ウルワツ寺院には野生の猿がたくさんいます。
赤ちゃん猿や小猿もいて可愛いといえば可愛いのですが、そこは野生。
近づくと危険です。
僕は当日メガネをかけて行ったのですが、ガイドのアバさんに
「メガネを後ろからかすめ取られるから、猿が近くにいたら手で押さえておいてね」
と言われました。
あとは手に持ってるペットボトルやカメラ、ズボンの後ろポケットも危ないそうです。
photo credit: 23kelly via photopin cc
車を下りたら、苦手な人は恐怖を感じるくらい野生の猿がいます。
ウルワツ寺院までの道や階段も注意。
木の上にも猿はいるので、油断してると持って行かれます!
周囲を気にしつつガイドさんについて行けば問題ないと思います(*'-'*)
まとめ
今回はバリの伝統舞踊について書いてみました。
ストーリーとか書いたのでちょっと長くなりましたが、一度は見ておいた方がバリのことをよく知れると思います(^_^)
寺院めぐりが好きな人も海を見たい人もウルワツ寺院はオススメでしたし、
さすが観光業の島ということもあり、エンターテインメント性もすごかったです!
家族連れでも楽しめそうな感じです。
今回僕は全く調べずに行って、当日演武を見てて「(,, ゚Д゚)?」だったので
事前にちょっと調べて行くだけで、楽しめる度合いはドーンと増すと感じました!
また次回♪
んだらね〜♪
次回
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