のぐちよの”気になる”ブログ

万年筆とカフェ、音楽と空、そして猫が大好き♪ ”気になる”と思ったことをつらつら書いたり考えてみたりするブログ

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猫と哺乳瓶と思い出 後編

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 photo credit: LadyJaneGrey via photopin cc

 

カメ懐かしいな…、のぐちょ(@yuukinogutyo)です。

 

昔、実家で飼っていた「カメ」という猫について書いています。

前編はこちら。

 猫と哺乳瓶と思い出 前編 - のぐちょの”気になる”ブログ

母猫の育児放棄によって、僕の母に育てられた猫「カメ」

まるで自分が人間であるかのように幸せに暮らしてきたカメですが、

「メソ」という新しく来た猫へのジェラシーを抱き、ぶつけ、そして家を出て行ってしまいました。。

今回はその続きです。。

カメのその後・・・

いつも飛び出して行っても翌日には帰ってきていたカメ、しかし今回は何日経っても帰ってこなかった。

1週間、半月、1ヵ月、2ヵ月…待てども待てども帰ってこない。。

「エサを入れていた皿をひっくり返して置いておくと戻ってくる」という言い伝え(?)を聞き、実際にやったりしていました。

夜中に物音がすると「カメ??」と言って見に行ってみるものの他の猫でがっかりしたり。。

この時は「もっとカメのことを気遣ってあげればよかった」と何度も後悔しました。

結局3ヵ月以上たっても戻ってこなかった。

さすがにもう死んでしまったかもしれない…。

家出をした時期は暑い真夏。

気づけば季節は秋を通りすぎ、雪の降る冬に入ろうとしていた。。

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実家からの引っ越し

僕が高校2年の時、実家から山形市の市街地に引っ越した。※実家も山形市内だが端っこ

といっても僕と妹と母の3人だけ。

理由は妹と僕の登校の都合によるものだった。山形は冬になると雪が大量に降る。

バスで登校していたが、ダイヤが乱れることもザラだし、電車に乗る駅まで5キロくらい離れてたのでよく車で送り迎えをしてもらっていた。

電車も30分に1本とかだから、乗り遅れたら遅刻!ってものあるし、最悪電車が止まった。

妹の高校と僕の高校が方向が違うし、雪道で渋滞する市街地内を車で送り迎えするのは、今考えても相当大変だったと思う。

「いっそ引越してしまえ!高校卒業するまでだし」

母の決断で引越しが決定した。

父は実家に祖父母がいるため、基本的には実家暮らし。週に何回か引越し先に来る、そんな生活。

カメの哺乳瓶へのさよなら

荷物は各自で行ったが、古くなったから引越しを機に買い替えようというものもあったので、そういったものは捨てていった。

いらなくなった服や古いカーテンや食器など。

整理していく中で、カメが幼いころに使っていた哺乳瓶が出てきた。懐かしい。。

でももう生きているかもわからない、僕らの中では死んでしまったと思っていたものだったので、見ているだけで悲しくなってきた。。

「悲しいけど、次に進むために、さよならしよう!」

そう3人で決めて捨てることにした。

布で包んで、巾着袋に丁寧にいれて捨てた。この時手を合わせてお祈りした。

家族みんなで。。

その日はゴミを出す日だったので、袋を閉じてゴミ収拾場まで持っていった。

あんなに捨てるのが悔やまれるゴミ捨ては、これまで経験したことなかった。。

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 photo credit: Ani-Bee via photopin cc

想いも寄らぬかたち現れたカメ…

引越し先に着いて、業者さんに大きい家具を設置してもらったら、あとは荷物をまとめた段ボールを開封する。

このときに不思議な出来事が起こった。

母の服を詰めた段ボールを開けたら、カメの哺乳瓶が出てきたのだ

??

引越し時の段ボールは「食器」「服」「本」など分けて梱包するので、服の中に哺乳瓶を入れることなど考えられない。

ゴミとして捨てに行ったのも、全ての段ボールを梱包して業者さんに運んでもらった後だ。後で混入させることはできない。

服は布で包んで段ボールに入れたが、その包んでいる布の”その上”に哺乳瓶はいた。

 

とても不思議な感覚になった。

その時、ふと母は言った。

「カメは一緒に引越しに付いてきたのかもしれないね」

 

なぜカメは付いてきたのか。。

哺乳瓶を捨てられ、忘れられてしまうのが寂しかったから?

ずっと近くにいたかったから?

分からない、でもとても印象的だったのは、

哺乳瓶は”母の服を詰めた段ボール”に入っていたということだ。

 

カメは幼いころから、母に抱っこしてもらうとクンクンするのが好きだった。

哺乳瓶として入ってくるなら他の段ボールでも良かったはずだ。

それが母の服を詰めた段ボール。。

やっぱりカメにとってそこが一番落ち着いたのかな。。

やっといつも一緒にいられる…

もしかしたら、家を出て行ってこの世からいなくなった時、実家にある自分がかつて使っていた哺乳瓶に魂が帰ってきてたのかもしれない。

そんな話、非現実的なことは十分わかっている。けどその時はそんな気がしてならなかったのだ。

「一緒に来てくれたんやね。じゃあいつもの場所にね!」

そういって食器棚の、いつも哺乳瓶を保管していた場所に置いた。大好きだったカリカリと一緒に。

食器棚の中に入れるカリカリはビニル袋に入れているのに、棚を開けるとカリカリの香りが出てきた。

そりゃビニル袋でも匂いくらい漏れるさ。

でも「カメは今食事中だったかな?(^ ^)」とか話すのが、家族の中でとても嬉しいことだった。

 

引越し先にメソは連れて行かなかった。市内は猫を外に出すと交通事故の危険があったからだ。

カメはそういった話を聞いていたのかもね。

「やっといつも近くにいられる・・・」

そう思ったから付いてきてくれたのかな?

 

高校を卒業して実家に戻る時も、カメの哺乳瓶も一緒に梱包した。

今は引越す前と同様、あの食器棚の定位置に保管してある。

カメはきっと実家のあの棚にいるんではないか。。

 

そう思うと実家に帰ったら会いに行きたくなる。

「カメただいま~!」

そう言ったら出て行く前みたいに、元気に出迎えてくれそうで。。

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 photo credit: Gatto Mimmo via photopin cc