猫と哺乳瓶と思い出 前編
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猫を愛してやまない、のぐちょ(@yuukinogutyo)です。
しばらく手帳やアプリ、ブログについて書いてきたので、
気分を変えて、今回は実家で昔飼っていた猫の話をしようと思います。
とても記憶に残っている出来事です。
のぐちょ家にやってきた「カメ」
今回の主役になる猫の名前は「カメ」
読んだ方の頭に「??」がつくのが目に浮かぶ。
↑このカメではない。猫だ。
期待させてすまない、「カメ」はちゃんとした(?)猫だ。
由来は忘れてしまったが、当時僕の家には3~4匹ほど猫がいて、それぞれに独特な名前を付けていた。
「イクラ」「チャッピー」「ピアノ」「ゴマ」
そこに新たに入ったのが「カメ」だ。
しかし名前の由来が思い出せない(;´Д`)それだけでネタになりそうなのに、がっでむ!
カメはピアノの子供で、母猫であるピアノが育児放棄をした。
初めての子供ということで多大なストレスを感じ、ピアノは育児をやめたため、育児を放棄した母猫の代わりに、ウチの母が育て始めた。
まだ片手の手のひらに収まるほどの大きさで、子供というより幼子だ。
まともに歩けないし、授乳をしなければ死んでしまう。
※イメージ
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そんな子猫を育てるのに必要だったのは、子猫用の哺乳瓶だった。
実際に使っていたものはこれではないが、離乳食を取るようになるまでずっと使い続けた。
マグカップにミルクを作って体温くらいまで湯冷ましてから、子猫用の哺乳瓶に入れて与える。最初は上手く飲めないから、何回もこぼしてまともに飲んでも少量。
お腹がすけばミャアミャア鳴くので、何時間かおきにミルクを与える必要がある。
飲む時はもの凄い勢いで哺乳瓶にかぶりつき、お腹いっぱいになるとすぐ寝てしまう。。
哺乳瓶をくわえたまま寝るなんてザラ。
その寝顔に毎日癒されていたのを覚えている。
※イメージ
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カメは瞬く間に家族中のアイドルとなって可愛がられた。
まさに僕らは兄弟のように、母は我が子のようにカメに接した。
カメはすくすく育ち、ちょっと成長したころにはすっかり甘えん坊になっていた。
寝るときは布団に入ってきて、一緒の枕で寝る。
僕らがご飯を食べているときは、カメもご飯タイム。
カリカリが大好きで、缶詰とか贅沢しない。
一緒にテレビを見て、一緒にくつろいで。。
そういえばビールをペロペロしたこともあったな(^ ^)
車に乗って移動もするし、外で遊ぶのも大好き。
冬は定番のコタツに入るが、甘える時は出てきて母の膝の上に丸まる。
きっとカメは自分のことを人間だと思っていたのかもしれない。
いつも一緒で、一緒に縁側で昼寝したり一緒に雪遊びしたり。。
自分は僕らの兄弟であり、母の子供だと思って疑っていない、そんな感じだった。
「メソ」の存在とカメの失踪
それから数年、幸せに生活していたカメに試練が訪れる。
新しい猫が我が家のニャンコに加わったのだ。病院の裏に捨ててある段ボールにその子猫は捨てられていた。
放っておけなかった母は、その子猫を連れ帰ってきた。
そうして名付けた名前は「メソ」
※セ○シーコマンドー「すごいよマ○ルさん」に登場するアレだ
母も僕らも、新しい仲間のメソを、他のニャンコは受け入れてくれると期待していた。
事実、他の猫たちはメソを受け入れ、子猫であるメソにいろいろ教えてあげていた。
しかし、ただ一匹、違っていた。
カメだ。
カメはメソに対して、あからさまに敵対心をぶつけたのだ。
※イメージ
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そりゃそうだ。いろいろ子猫を躾けるのはウチの母がやってたので、メソにかかりっきりになったのだ。
この時、カメが最も嫌がったのは、自分が使っていた哺乳瓶を使われることだった。
あまりに嫌がるので、違う哺乳瓶を買ってきたくらいだ。
※メソは拾ってきた時には幼子ではなかったので、離乳は早かったが…
カメはジェラシーに打ちひしがれて毎日のようにメソに喧嘩をふっかけ、それを母に怒られ拗ねてどこかに行ってしまう。
ご飯時には戻ってくるのだが、ご飯後にメソがカメに遊んでほしくて近づいていくと、カメは威嚇する⇒怒られる⇒どっかに出て行く、そんなことが毎日続くようになっていた。
カメは母を取られるのが恐かったかもしれない。
また自分の母親に捨てられるのが恐かったのかもしれない(子猫だったカメに幼少時代の記憶があったかは分からないが…)。
激しいジェラシーに苛まれたカメは、ストレスで体調を崩すようになり、ご飯もあまり食べなくなった。
急激に痩せて行くカメ、何か悪いものでも食べたんじゃないかと心配になる程。
そんな生活が続いていたある日、カメはまたメソに喧嘩をふっかけ、家を飛び出していった。
しかしこの時はいつもと様子が違ってて、ご飯で食べたものを1階の廊下に嘔吐して、そのまま出て行った。
そしてその日を境に、カメは帰ってこなくなった。。
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長くなりそうなので次回に続きます・・・
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